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「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本史コース

増上寺巡見(基礎ゼミナールⅠ・日本近世史基礎研究A)

久々のブログとなりました。

今回は、729日(金)に中川先生が春学期に担当された日本近世史基礎研究Aと基礎ゼミナールⅠ合同の巡見を行いました。場所は、港区芝にある増上寺です。

お寺の説明も含めながら、巡見の様子をお伝えしようと思います。

 

増上寺は室町時代の1393年(明徳4年)に酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって建立された浄土宗のお寺です。当時建立された場所は現在の千代田区麹町付近だったとされています。建立以降は、戦国時代にかけて東国における浄土宗の要として発展しました。

 

まず、増上寺入口にある三解脱門です。

1622年に建立され、その後再建。増上寺が江戸初期に大造営された当時の面影を残す唯一の建造物で、国の重要文化財に指定されています。三解脱門の名前の由来は、3つの煩悩「むさぼり」・「いかり」・「おろかさ」を解脱する門ということからとされています。

 

次に向かったのは、徳川将軍家墓所です。

安土桃山時代に入り、徳川家康が関東を治めるようになってからまもなく、徳川家の菩提寺として増上寺が選ばれ、1598年(慶長3年)に現在の芝の地に移転されました。現在、増上寺には2代将軍秀忠・6代将軍家宣・7代将軍家継・9代将軍家重・12代将軍家慶・14代将軍家茂の墓所が設けられています。加えて、各将軍の正室・側室の墓もあり、その中には幕末の「公武合体政策」で皇族から14代家茂の正室となった皇女和宮(静寛院)の墓もあります。

 

どの学生も熱心に見学している様子が分かりますね。

日々の授業だけでは分からないことはたくさんあります。
このような巡見を通じ、自分の目で実物を見ることで感じ取れることがあります。

授業以外でも休みの日を利用して、史跡巡りしてみるのはいかかでしょうか?

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