学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

【卒業生の声】教員として、先輩から在学生へのメッセージ

私は現在県立高校で非常勤講師として働いています。非常勤と言っても私の場合は29時間講師という形で、現在は週4日間+部活動という内容になっています。仕事内容としては、担当する学年の授業のほかに行事・特別授業・集会の運営や事務作業・校務分掌などがあります。校務分掌というと聞きなれない方もいるかと思いますが、学校内でも企業と同じように部署に分けて、教務、総務、生徒指導などの役割を先生たちで分担して仕事を行っています。この分掌の仕事がなかなか大変で、物にもよりますが、教務などでは一年間の授業時数や時間割の作成などがあります。
この仕事に就いてから、友人などにも度々教員は楽しそうだということを言われますが、私自身実際に楽しいし、やりがいも大いにある仕事だと感じています。例を挙げるなら、難しい内容を生徒に理解させた時には「やってやった!」と思いますし、生徒から受けた相談を解決できた時には自分もうれしく思います。普通の授業であっても、生徒と会話することや生徒からの解答を見ることなど、一回として同じ授業がないというところが純粋に面白いと思っています。
とは言えもちろん楽しいことばかりではなく、生徒間でのトラブルやSNSでの問題など、学校が抱える問題も多く、そういった事柄に目を光らせていなければいけないのも事実です。楽しい仕事ではありますが、決して楽な仕事ではありません。
私は今年の千葉県の教員採用試験に合格し、春からは無事千葉県の公立高校で働けることとなりました。大学4年時には一発で受かってやろうと思っていましたが、今思えば一年間非常勤講師として働けて本当に良かったと感じています。教員は経験がすべてと言っても過言ではありません。仕事を覚えさえすればさほど問題はありませんが、新任で専任となると最初は本当にきついと思います。一発で受かろうと思っている人はどんな仕事があるかなど調べておくといいかと思います。
最後になりますが、現在教職を履修している4年生の皆さんが一人でも多く教員になれるよう祈っています。一緒に教員を目指している仲間を大切にして、頑張って勉強に励んでください。

(2019年度卒業生・細根 僚太)


大正大学文学部日本文学科では、今年度より学生の皆さんの活動や体験記を学生自身のことばで表現し、ウェブサイト上で公開する試みをはじめました。日本文学科に所属した方であれば、学生、卒業生を問わず寄稿可能です。確認に若干お時間いただく場合がありますが、ご寄稿をお待ちしています。

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