学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

第25回、26回「おうだい子ども日本語教室」の開催

2023年10月28日(土)、11月4日(土)に、第25、26回「おうだい子ども日本語教室」を開催しました。その様子をお届けします。

一枚めの写真は、小学生の日本語学習の様子です。この日は、「ちかい」「とおい」、「大きい」「小さい」などの反対語の学習を行いました。学習時には、多くの学生サポーターがイラストを自分で書いて利用しています。視覚情報があると、難しい概念も伝わりやすくなるようです。

二枚めの写真は、中学生の学習の様子です。「い形容詞+名詞」の日本語学習を行った後、カタカナ語でのしりとりをしています。一部、ひらがな漢字も見られますが、頑張っている様子が伝わってきます。しりとりは、楽しみながら学べるよい言葉学習です。他、SNSで流行っている歌詞などの質問もあったようで、身近な興味や愉しみから日本語を学ぶことの大切さを感じます。

三枚めの写真は、小学校低学年の日本語学習の成果です。野菜や果物が書かれたカードを見ながら、ひらがなとカタカナを書く練習をしました。玉ねぎやジャガイモなど、調理された状態を見慣れているものは理解するのが難しいようで、書けるようになるまで時間がかかりました。とても丁寧に書かれた文字から、頑張った様子が伝わってきます。
学生のコメントを紹介します。

・集中力の持続のためには、手と足を動かしてもらったほうがいいこと、教えて行くときに目線をなるべく合わせていくことが重要だと感じました。

・聞かれていることが分からないときは、考えている顔とギブアップの顔の変化があるので、それを見逃さないようにしました。とても慣れてくれたので、進めやすかったです。

手や足を動かした方が集中力が持続する、大事な気づきです。机に向かっての学習も重要ですが、大学の教室ならではの大きなホワイトボードを使っての学習は、どの子も楽しそうに見えます。学生サポーターたちも目線を合わせたり、相手の表情に注目しているように、何かができたとき、うれしいときは、みなとてもよい表情を見せてくれます。これは学生サポーターたちも同じで、教わるのではなく教える立場となった彼らもまた、日ごろの講義とはまた違ったよい表情をしています。

四枚めの写真は、教室終了後のミーティングの様子です。

最後に、運営を担当する学生サポーターのコメントを紹介します。

・同じ教室で起こっていることや、休憩中には隣りの教室で起こっている様子などがなんとなく把握できるようになってきました。全体を見て、その時、その時で考えて対処する力が必要だと思いました。

毎回、2つの教室に別れて授業が行われていますので、その全体に目を配るのはなかなか大変です。それでも運営を学生たちに託してよかったと思えるコメントです。

次回の教室は、11月18日(土)の14時から16時までです。
参加希望やお問合せは、「odaikodomo.taisho◆gmail.com」までお寄せください(◆を@に変えてください)。

大正大学文学部日本文学科では、これからも様々なイベントや取り組みを行っていく予定です。日本文学科公式SNSアカウントにおいて、情報発信をしていますので、良かったらフォローや拡散のほど、よろしくお願いします。
 
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