学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

第28、29回「おうだい子ども日本語教室」の開催

2023年12月9日(土)に第28回、12月23日に第29回「おうだい子ども日本語教室」を開催しました。その様子をお届けします。

まずは、12月9日の教室の様子です。
一枚目の写真は、小学生の日本語学習の様子です。まだ、教室に通い始めたばかりの子なので、楽しく学ぶことを大事にしています。絵を書くことがとても好きで、動物の絵を描きながら、動物の名前、色の名前、ひらがな、カタカナを学んでいます。

二枚目の写真は、中学生の日本語学習の様子です。形容詞の対義語という基本的なことを学んでいます。「難しい」の対義語は、「やさしい」ですが、日本語の「やさしい」には簡単であることを示す「易しい」と、思いやりがあることを示す「優しい」があります。この場合は「易しい」がふさわしいですが、読みが同じでも文字も意味も異なりますので、学習者にとっては判断が難しいところです。

以下、学生サポーターのコメントを紹介します。

・生徒さんが、家族の動画を見せてくれたことがうれしかったです。今回、話をしてみて、仲良くなれた気がします。次回からは、「説明する」だけでなく、相手に質問して「教えてもらう」といったことを心がけたいです。
・日本地図のパズルに取り組み、都道府県の特産品などを紹介しました。「これを好きですか」と質問すると、「好きです」「嫌いです」に加えて、「先生は?」など聞き返してくれました。休み時間には家族や好きなゲームについて紹介してくれ、よいコミュニケーションができました。

家族について紹介してくれる、信頼関係ができてきているということだと思います。また、休み時間は、ゲームの話が盛りあがるようです。互いによい関係を築けると、学習もやはりスムーズになっていきます。

ここからは12月23日の教室の様子です。
三枚目の写真は、小学生たちが福笑いを楽しむ様子です。この日は、年内最後の授業だったので、日本のお正月の遊びにチャレンジしました。学習の際には表情が硬い子も笑顔が見えて、楽しい日本文化の学習時間となりました。
四枚目の写真は、昨年も行った年賀状を作成する様子です。教室では、年齢やレベルに合わせて、いくつかのグループになって学ぶことが多いのですが、この日は大きな円になって取り組みました。みなで同じことを楽しむ時間は新鮮で、こういった機会をもう少し増やしたいと思いました。
五枚目の写真は、できあがった年賀状です。丁寧に下書きをした後、一生懸命に書きました。家族に送りたいという子や、学校の友達に送りたいという子もいました。中華圏の子供たちは干支である辰(龍)を赤色で塗っていて、学生サポーターたちが驚いていました。日本のイラストでは緑に塗られていることが多い印象なので、こんなところにも文化の違いが感じられます。

最後は、23日に行われた茶話会の様子です。教室では、「先生」である学生サポーターたちも、クリスマスケーキに満面の笑顔が見られます。みなさん、この一年、お疲れさまでした。

次回の教室は、2024年1月27日(土)の14時から16時までです。
参加希望やお問合せは、「odaikodomo.taisho◆gmail.com」までお寄せください(◆を@に変えてください)。

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