学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

第33回「おうだい子ども日本語教室」の開催

2024年3月9日(土)に第33回「おうだい子ども日本語教室」を開催しました。この日は、今年度最後の教室となりました。その様子をお届けします。

一枚目の写真は、初めて参加した小学生の学習の様子です。教科書や問題集を持ってきて、算数や国語の音読に積極的に取り組んでいました。日本語での音読はとてもしっかりとできていました。また、読んでいる姿が楽しそうなのも印象的でした。その後は「ついたち、ふつか」など、日本語の日付の読みかたを学生サポーターと一緒に学習しました。

 
二枚目の写真は、中学生たちの日本語学習の様子で、形容詞や動詞の反対語について学びました。まずはカードに示された言葉の反対語を答えるという方法で一通り学び、その後、学生サポーターが読みあげた語の反対語のカードをとるというカルタに挑戦しました。かなり白熱して、楽しそうな声が教室中に響いていました。

 
三枚目の写真は、学生サポーター考案の掛け算九九カルタです。初の試みで、小学生と中学生が挑戦しました。掛け算九九の数式が書かれたカードが、教室のかなり広範囲に並べられています。学生サポーターが「64」「81」などの数字を読みあげ、その数字が答えとなる数式の九九を探すというものです。頭と身体を使う学習で、こちらでも子供たちの笑顔があふれていました。ゲーム形式の学習はやはり、盛り上がるようです。
 
 
以下、学生サポーターのコメントを紹介します。

・新規の小学生を担当しました。すみっコぐらしが好きだったので、それをもとにたくさん会話できました。算数、漢字、好きな動物などを勉強しましたが、日本語の文を読んだり、書いたりと、基本的なことはできていました。今回はたくさん勉強して疲れていたようだったので、ゲームなども少し混ぜてできたらよかったと思いました。

・今回は中学生グループを担当しました。前半は、「~たり~たり」など、動作や状況の繰り返しに関する文法の学習を行い、後半は反対語の学習をしました。反対語の学習は、途中からゲーム形式にしたので、楽しんで取り組んでくれました。カルタをやっているうちに、分からなかったものも、分かるようになっていたのでよかったです。

ゲーム形式は楽しいだけでなく、しっかりと学習の効果もあることが分かります。遊びを交えたさまざまな学習、学校という空間とはまた違った場であるからこそ、より積極的にできることかもしれません。これからも、学生サポーターたちの工夫に期待が高まります。

今年度は、19回の教室を開催しました。この1年で学生サポーターたちはさらに成長し、自分たちの手で子どもとのマッチングや教材選定をするようになりました。今後に向けてのプランも持っているようで、教室のこれからがさらに楽しみです。

そして、今回をもって、教室から卒業していく子ども、学生サポーターもいます。巣立っていく彼らの活躍を願ってやみません。
 
次年度の教室は、2024年4月より再開予定です。日本文学科公式SNSアカウントなどからも告知予定ですが、参加希望やお問合せは、「odaikodomo.taisho◆gmail.com」までお寄せください(◆を@に変えてください)。

大正大学文学部日本文学科では、これからも様々なイベントや取り組みを行っていく予定です。日本文学科公式SNSアカウントにおいて、情報発信をしていますので、良かったらフォローや拡散のほど、よろしくお願いします。
 
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