学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

地域創生学科

地域創生学部の学生が長野県飯田市主催のフィールドスタディーに参加しました

819日、20日、21日の計3日間、長野県飯田市主催のフィールドスタディー「学輪IIDA」がオンラインにて開催され、西山ゼミの3年生3名が参加しました。

学輪IIDAは、飯田市内外の高校生と大学生が飯田市の地域振興について考え、グループワークを通してさらなる地域振興の方法と課題の解決策を提案することを目的としている取り組みです。今回はオンラインで開催され、大学5校と高校3校の計65名が参加しました。

フィールドスタディーの様子(写真提供:飯田市)

1日目と2日目は、農業や航空宇宙産業、環境政策、市街地の再開発事業、観光サービス業といった多種多様なジャンルで活躍されている飯田市の方々をゲスト講師に招き、講義を聴講しました。産業の歴史や背景にある課題、講師の方がその産業や事業に関わることになったきっかけなどを学ぶことができました。各講義の後には、学生がグループワークをして質問をまとめ発表し、講師と双方向のやりとりをして地域や産業への理解をさらに深めることができました。
 

1日目の夜には、オンライン懇親会が行われました。テーマトークを中心に、出身地や将来の夢など、たくさんの話題を話すことができ、大学の垣根を越えた交流をすることができました。
 

3日目は、最終報告会が行われました。グループごとにSWOT分析という強みと弱みを把握するための分析手法を使って飯田市の現状や課題を探り、地域の賑わいを創り出す方法や課題の解決案を提案しました。各グループが1番良かった発表に投票をすることができ、投票の結果、西山ゼミの学生1名が所属していたグループが優勝しました。
 

また、本編に先立ち、佐藤健飯田市長の講義の聴講をしたり、過去の研究集会の議事録の閲覧をしたりしました。市長講義では、飯田市の2050年の将来構想図をはじめとする地域の産業の歴史を学ぶことができました。また、研究集会の議事録からは、「公民館する」という言葉に象徴される飯田市の公民館文化と住民の繋がりについても知ることができました。

佐藤市長による講義(写真提供:飯田市)
 

これらの活動から、飯田市には多様な産業や文化があり、地域創生において先進的な取り組みが行われていることを実感しました。特に、昔から続いてきた文化を生かしながらも時代に合わせた住民のニーズを把握し柔軟な対応をすることで、地域が発展していけることがわかりました。また、飯田市の高校生や他大学の学生との交流も新鮮で多くの意見や視点を共有でき、お互いが刺激し合えたことも良い経験になりました。
 

コロナ禍で現地に足を運べず、地域の空気感を肌で感じたり農家民泊による地域の方々との交流ができなかったりしたことは残念でしたが、参加した学生は、地域創生学部の授業とはまた違った活動を通して充実した時間を過ごすことができました。

(文責 西山巨章)
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