学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

地域創生学科

学輪IIDA 地域経済フィールドスタディに参加しました

82023日に開催された、長野県飯田市主催の「学輪IIDA 地域経済フィールドスタディ」に、今年も西山ゼミの3年生が参加しました。

学輪IIDAは、飯田市とゆかりのある大学・研究者が、飯田を起点として専門的な知見の融合を行うことができる有機的ネットワークを形成するために設立されました。「21世紀型の新しいアカデミーの機能や場をつくる」を大きなコンセプトとし、地域とともにモデル的な研究・取り組みを行っています。

今回のテーマである「地域社会をより良くするための地域経済のあり方」について、「地域コミュニティと経済」「環境と経済」「多様な産業・主体」の3コースに分かれて、地元高校生と他大学の学生とともに活動を行いました。

 

1日目は、飯田市の佐藤健市長から、「飯田市(南信州)は『日本一住みたいまち』になる!」というテーマで、飯田市の特色と今後の展望について講義をいただきました。飯田市が「2023年度版 住みたい田舎ベストランキング」(『田舎暮らしの本』宝島社)人口別総合部門第1位にランクインした背景や、リニア中央新幹線長野駅が飯田市に開業することを見据えた街づくりビジョンなども伺うことができたことで、「持続可能な地域づくり」に対する現場の生の声に触れられ、地域創生を学ぶ身としてとても良い刺激になりました。

 その後、農家民泊を行いました。飯田市の農家の方との交流を通じ、飯田市の暮らしを現地の方の視点で学ぶことができました。飯田市の農作物や特産品も味わうことができ、貴重な体験となりました。



2日目は、コースごとに分かれて飯田市各地でフィールドワークを行いました。

「地域コミュニティと経済」班では、千代しゃくなげの会などを訪問してお話を伺い、地域コミュニティが主体となった教育・子育て・高齢者福祉の活動について学ぶことで、地域のつながりの再構築からビジネス展開の可能性について考察しました。

「環境と経済」班では、 南信バイオマスやメガソーラーいいだの取り組みから、市民出資による新電力会社や、間伐材を利用したペレット製造等の再生可能エネルギー活用など、地域資本のあり方と地域経済の自律性について学びました。

「多様な産業・主体の連携と経済」班では、天竜川鵞流峡復活プロジェクトの視察や南信州・飯田農業センター・NESUK-IIDAの講演から、共通の課題認識から生まれた地域連携・中小企業連携を基盤とした最先端産業について学び、今後の都市と農村の関係のあり方について考えました。

各班が得た学びから、今後の地域経済のより良い形についての考察をグループごとに行いました。



3日目は、これまでの活動から飯田市の経済をSWOT分析し、それを踏まえたうえで地域社会をより良くするための地域経済のあり方と、経済活動を創り出していくうえで注意すべき点について、グループごとに発表を行いました。各コース・班ごとに「地域社会のつながり」や「地域・企業連携」、「都市と農村」など様々な着眼点から課題設定・立案を行っており、さらなる地域経済の問題意識の理解と地域経済振興への興味関心を深掘りすることができ、今後の学習においても活かせる良い学びになりました。




4日目は、飯田城址歴史散策と和菓子探訪を行いました。古くから交通の要所であった飯田・南信州地域における茶菓子文化の発展を知るとともに、現代まで受け継がれる歴史的な街並みを実際に見て歩いて学ぶことができました。きんつばや赤飯饅頭といったこの地域ならではの和菓子を味わいながら、飯田市の城下町文化を体験できるとても良い時間となりました。

まとめ

 今回のフィールドスタディを経て、地域創生の現場を実際に自分の目で体感することで、地方自治体が抱える問題に対する関心を高めることができました。地域ごとに行政に頼らず地域課題に対処してきた強いコミュニティと、豊富な地域資源を活かした産業を時代に合わせ変革させながら展開してきた歴史を持つ飯田市において、今後の地域社会と産業育成の在り方について学んだ経験は、この先も活かせる貴重なものとなりました。

また、他大学の学生や地元高校生とのグループワークなどの交流を通じて、これからの地域創生に対する意見交換を行うことができ、良い刺激となりました。

 改めて、今回このような機会を設けていただいた学輪IIDAの皆様、地域の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

執筆者:地域創生学科3年 髙橋めい

(文責:地域創生学科教員 西山巨章)

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