学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

哲学・宗教文化コース

教員の紹介

さて、これまでご紹介しました司馬先生、星野先生、私(教務主任・藤原)のほかにも本コースには専任教員がおります。

今日はその、東洋哲学の春本先生からのメッセージです。

 

「哲学・宗教文化コース教授の春本秀雄です。
私の専門は「中国哲学」です。
「中国哲学」って何かな~、よくわからな~い、という人が多いと思いますが、春本は次のように考えています。
「中国哲学」には人生を如何に考えたらいいのかの、その解答があると考えています。
例えば、「大変」という言葉を普段よく使うと思います。
「大変だ~!、大変だ~!・・・。」と口癖になっている方も多いと思います。
「大変」って、本当は何が「大変」なんだと思いますか?・・・。

その答えは人それぞれ、ケースバイケースで異なることだとは思いますが、
その一つの回答として、「大変」とは、親が亡くなった時が大変なのであって、
あとのことは「中変」・「小変」なのだと言う考え方があります。

よくよく考えてみれば、自分は父母がいて自分が存在することは事実であります。
その父母が亡くなった時が、自分にとって一番「大変」な時なのだと考えられます。
・・・これは「中国哲学」の儒教の考え方です。

「中国哲学」には「諸子百家」・「儒教」・「仏教」・「道教」と、いろいろな生き方の考えがあります。
勝つことを徹底して考えた『孫子』の兵法や、
性善説・性悪説を説いた孟子・荀子や、
人としての徳や礼儀を考えた『論語』、
無為自然を説いた老子・荘子・列子
(本当は、勉強なんてあまり頑張ってやらないのが自然な生き方で、これでいいのだと老子は考えていたのですね~!)、
・・・。詳しくは大正大学で春本の講義を聞いて下さい。では。」

 

よく使う日本語の中にも、中国哲学が溶け込んでいるということがわかる、春本先生の模擬講義は来月、9月26日です。

大学の近郊では、湯島聖堂(孔子廟)が有名ですね。江戸時代の儒学の中心地です。

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courtesy of Abassa

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