学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

哲学・宗教文化コース

オープンキャンパスに先駆けて

 いよいよオープンキャンパスが迫ってきました。7月27日(日曜日)は、多くの受験生の来場をお待ちしてます。

 哲学・宗教文化コースの説明会は10時50分から、模擬授業は13時30分にスタートします。

コース説明会では、哲学・宗教文化コースの授業の内容や学生の取り組みをご紹介します。「哲学」や「宗教学」等、興味・関心はあっても具体的にどういう勉強をするのか、どのようなやり方で研究を進めているのか、なかなか知る機会が少ないと思います。それをわかりやすく紹介したいと思います。

 

 模擬授業のテーマは、「モロの君とオオカミ信仰」です。

「モロの君」とは、宮崎駿監督の名作「もののけ姫」に登場する山犬(オオカミ)です。恐ろしいイメージと自然(生態系)の守り神としての強く賢いイメージが同居しているキャラクターでしたよね。

モロ.jpg

 

 

 

 

 

 

 



 実は、ヨーロッパと日本では、オオカミに対するイメージに大きな違いが見られます。また、キリスト教が普及する以前のヨーロッパとその後には大きな違いがあります。

 ちょっとだけ内容を紹介すると、実は、日本には、山犬(オオカミ)を祀っている神社がかなりあります。どうしてオオカミが信仰の対象になったのでしょうか。また、人々は、オオカミに何を祈願し、どのような御利益を期待してきたのでしょうか。

 一方、ヨーロッパの「赤ずきんちゃん」などの童話ではオオカミは悪役ですね。オオカミ男というモンスターもいます。しかし、イタリアのローマやシエナではオオカミは崇敬される対象です(ローマ建国の父、ロムルスとレムスはオオカミに育てられたとされています)。どうして、オオカミに対して、神と悪魔という、まったく異なるイメージが付与されたのでしょうか。

 オオカミに対するイメージを題材にして、人間と宗教の関係についてお話ししてみたいと思っています。短い時間ですが、宗教学という学問の広がりを感じて頂ければ嬉しいです。

オオカミ君.png

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                             寺田喜朗

GO TOP