学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

臨床心理学専攻

【教員紹介】石川亮太郎専任講師の紹介

専任講師の石川亮太郎です。私の専門は不安です。不安は誰にでもある感情ですが、その不安が高まりすぎて、日常生活に支障をきたす場合、不安症(不安障害)といわれる精神疾患になります。この不安症に対する治療として、認知行動療法というものがあり、私はその認知行動療法の研究をしています。

また不安による疾患として強迫症(強迫性障害)という疾患もあります。例えば、「手にばい菌やウィルスがついていて誰かを病気にさせてしまったらどうしよう」という不安な考えが浮かんで、過剰な手洗いや掃除が止められない人もいます。他にも、「火元の確認をし忘れたのではないか?」という不安な考えが浮かんで、外出したにも関わらず自宅に戻り、火元の過剰な確認をしてしまい、それが止められないといった例も典型的です。

最近、このような強迫症で悩んでいる人に、認知行動療法に基づいた治療マニュアルを翻訳したました(もともとはドイツで生まれた治療マニュアルです)。海外の研究では、患者さんがこの本を読むだけで、強迫性障害が治るといった論文も発表されています。兵庫医科大学・吉田先生や東京大学・石垣先生のご協力の基、翻訳したマニュアルです。無料で閲覧できますので、興味がある方は以下のURLからアクセスして、目を通してみてください。
https://clinical-neuropsychology.de/mymct-ocd-manual-japanese/
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