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宗教学専攻

【震災と宗教】第8回定期研究会が行われました

 7月8日(月)、大正大学宗教学研究室で、「震災と宗教」研究会の第8回定期研究会が行われました。今回は震災以後、震災に直面した宗教者や、宗教者による復興支援活動を精力的に取り上げた記事を連載し、それらをまとめた『苦縁』という本を上梓された中外日報社の北村敏泰さんを京都からお招きし、話を伺いました。

 北村さんは中外日報に入社以前も読売新聞の記者として、宗教についての記事を多数書かれてきた実績を持っています。北村さんは、確かにこの震災で宗教者が苦の現場に寄り添っていることが知られるようになった、と言います。しかし、実は震災以前から苦の現場は至る所にあって、そこには篤信の宗教者が寄り添っており、あくまでそれが震災以後に前景化したのだ、と主張されました。そして活動を行う宗教者に共通したこととして、「言葉」以上に「身についた信仰」とも言うべき「行動」・「実践」が存在し、その「実践」こそが重要なのではないか、と言われました。

 本で取り上げられている個々の事例は枚挙にいとまがないのですが、北村さんの徹底的に宗教者の声を聞き取ろうとする態度、そして物故者たちの「死」を可能な限りリアルに感じようとする姿勢、そしてその内容を一生懸命に伝えようとする熱意に、参加者一同深い感銘を覚えました。震災から2年以上が経過した今なお、北村さんのような真摯な態度をもって被災地に入り、被災者たちに接することが重要であると再確認しました。

 

 次回の研究会については、このブログにて追って報告いたします。今しばらくお待ちください。

(文責・星野壮)

 

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お話をしてくださる、北村さん

(この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)

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