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宗教学専攻

【震災と宗教】第10回定期研究会が行われました

 去る10月28日、大正大学宗教学研究室で、「震災と宗教」研究会の第10回定期研究会が行われました。今回は、早稲田大学大学院博士課程でいわき明星大学の研究員でもある川副早央里さんによる「原発避難地域の地域復興に関する考察―〈住民生活を支える諸機能〉の被害と再編過程―」と題した研究報告がありました。

 川副さんは、原発事故後、長期化している避難生活の中で〈住民生活を支える諸機能〉がどのように地域の中で変化・再編されているかを、避難自治体およびいわき市を含む広域地域から検討しています。〈住民生活を支える諸機能〉を行政・商業・地域産業・居住の4つに分類し、震災前の地域開発史や現在の行政・自治体などの幅広いデータと照らし合わせることで、被災地の現状を生活構造と機能の面から捉えなおした今回の発表は、従来の被災地の捉え方に対して、新たな視点を投げかけるものでした。 

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発表された川副さん

 発表を聞いて、原発事故から2年以上経過した今でも、原発関連産業が地域の経済や復興、生活面に大きな影響力を持っていることを感じました。今発表は中間報告とのことでしたが、被災地における避難者と地域住民との関係性や、避難者の帰還の問題を考察する上で、重要な示唆となると思います。

 今発表の内容は、10月13日の日本社会学会大会における3本の共同報告の1つであり、この研究によって出されている問題意識を共有することができたことは、研究会にとって大変有意義なものになりました。

 

 11月11日(月)に行われる次回定期研究会では、今夏のいわき調査における仏教班の報告と、東北3県の新宗教調査班の報告を行う予定です。

(文責・長島三四郎)

 

 (この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)

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