学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

宗教学専攻

日本宗教学会第75回学術大会に参加しました②

 

 引き続き大会3日目(911日)も個人発表とパネルディスカッションが行われました。本研究室からはOBと院生による以下の個人発表がありました。

 

・大澤広嗣先生(文化庁)「民法による宗教系社団・財団法人の史的意義」

・江島尚俊先生(田園調布学園大学)「宗教学校の定義を考える−−哲学館の非宗教学校申請を手がかりに−−」

・松野智章先生(東洋大学)「近代国家の宗教−−宗教信念要素に関する意識調査を踏まえて−−」

・大場あやさん(本学院生)「地域社会における葬儀の合力組織−−最上町の契約講を事例に−−」

 

 また、午後からは本学の先生方を中心に「震災後の宗教とコミュニティ−−関与型調査からの再考察−−」と題するパネルディスカッションが開かれました。本パネルは東京工業大学の弓山達也先生を代表に、大阪大学の稲場圭信先生、大正大学の山内明美先生、齋藤知明先生、星野壮先生の計5名が登壇されました。

 なおこの日は、ちょうど世界貿易センター爆破テロから15年、震災から5年半という節目だったためパネル冒頭に1分間の黙祷が行われました。


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パネルディスカッションの様子

 本パネルでは、東日本大震災の被災地において宗教団体と宗教者の動向や宗教文化の醸成に着目することにより、仮設住宅などの被災地のコミュニティの変容を明らかにする発表が行われました。また、宗教研究が被災地に関わる意義についても、約30名の聴衆を前に活発な議論となりました。

 私自身(福井)も本学が中心となり行われている「震災と宗教」研究会に参加しているため、「研究者が被災地へ行き、ボランティアなどの実践を行うことにどのような意義があるのか」という議論は、今後の調査に向けて示唆的なものとなりました。

 

 学会終了後は、大正大学宗教学研究室のOB・OG・現役院生を交えた懇親会が行われました。このように研究を核として、様々な関心を持つ人々が集まり、おいしいお料理とお酒に舌鼓を打ちながら議論し、旧交を温めることができるのも、大正大学宗教学研究室の特色だと思います。

 

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懇親会の様子

 日本宗教学会の学術大会に参加する醍醐味は、自分の興味・関心事だけではなく、多種多様な研究領域を知ることができる点にあると思います。学会に参加することにより、新しい知識を得て、視野を拡げ、自分の研究に反映していくというサイクルを獲得する一助になるのではないでしょうか。今回の大会も13部会に分かれており、多くの研究成果を聴くことができ大変勉強になりました。また、発表の際のレジュメの作り方や見せ方、説明の仕方、「限られた発表時間で何を伝えるべきなのか」などの発表姿勢も学べます。私自身も今回の学会での学びを活かし、自分の研究に反映していきたいと思います。

                                     (文責:福井敬、髙田彩)