学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

仏教学コース

平成28年度 仏教フィールドワーク(古都仏教文化研修)

大正大学の名物授業のひとつ「仏教フィールドワーク」(古都仏教研修)が長野を舞台に、8月29〜31日の日程で開催された。引率教員は天台宗の勝野隆広准教授で、途中から塩入法道教授も加わった。今年度の企画は有名な善光寺や戸隠五社を参観する魅力的な内容であり、参加申込は締切前に上限に達するほどの人気であった。

 

【8月29日】

・信濃国分寺(塩入法道教授の自坊。三重の塔などを特別に参拝)

・善光寺(本堂での勤行の後、有名な戒壇巡りを体験。大勧進では善光寺縁起の絵解きを拝聴)

・本覚院宿泊(善光寺宿坊。学生たちは協力して配膳。小林順彦住職による善光寺信仰の講話)

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                          信濃国分寺                  本覚院での講話

【8月30日】

・善光寺(朝5時に起床し朝勤行に参加。天台・浄土の両住職からのお数珠頂戴を体験)

・戸隠五社(雨の中、宝光社から中社まで山道を歩く。中社では祈祷を受け、宝物館を参観。熊出没注意の杉並木の参道を進み、奥社・九頭龍社を参拝)

・浅間温泉ホテルおもと宿泊(夕食後は茶話会を開催し、参加者間で意見交換・親睦)

                    
                       善光寺での朝勤行               戸隠神社 宝光社

                 
           戸隠神社 奥社への参道               茶話会

【8月31日】

・諏訪大社下社(御柱祭の御柱を実見。近くにある謎の石仏、万治の石仏を参拝)

・諏訪大社上社(御柱祭の御柱を実見。廃仏毀釈によって破壊された神宮寺跡地を確認)

・仏法招隆寺(旧神宮寺所蔵の普賢菩薩騎象像を特別に参観)

                   
            諏訪大社 下社                  証書の授与

 

 参加の学生たちは、諸寺で覚えたてのお経を一生懸命読み、また戸隠神社では荒天にも関わらず、ほぼ全員が奥社まで歩き切った。研修を日一日と重ねるごとに、学生たちの眼は輝きを増し、参加者同士の結びつきも強まっていったように感じられた。

 長野の自然と歴史文化、特に寺社の聖域を覆う神仏習合の雰囲気は、人間の心をおだやかに、そして自由に解き放つ力があるのであろう。今回の古都仏教研修は、日本人の基層をなす霊性を肌で体感することができた大変有意義な機会であった。

 

文責・佐々木大樹(大正大学専任講師)