学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

仏教学コース

ライデン大学での博士号授与式

仏教学コースの米澤が,ライデン大学で博士号を取得しました.
その模様を紹介します.

専攻は何であれ,アカデミーへバウ(Academiegebouw)という建物で,1人ずつ学位授与式が行われます. 

学位授与式は,正式にはディフェンスと称され,公開の最終口頭諮問会がその中心的な要素となります.いわば戦いの場に臨む候補者には,2名の介添人がつきます.なお,候補者ならびに介添人が男性の場合,燕尾服で白の蝶ネクタイという正装が義務付けられています。

このディフェンスに先だって,論文審査が行われます.論文審査委員会で承認されなければ,ディフェンスを行うことはできません.この委員会は,通称Reading Committeeと呼ばれており,主査(Promotor)と副査(Co-promotor)はこの委員会に所属しません.

ディフェンスでの審査委員会はOpposition Committee,すなわち,候補者の論文ならびに学術的な提言propositionsに対して反論を展開する役割を担っています.学長(Rector  magnificus)を委員長とするこの委員会には,論文審査委員会のメンバーのほか,ライデン大学における関連分野の教授も加わります.

ディフェンスの進行は,ライデン大学の儀官(Beadle/Pedel)が取り仕切ります.儀官の先導により,まず,候補者と介添人が会場となる部屋に入場します.

その後,儀官に先導されて,ディフェンスの審査委員会ならびに主査・副査が入場します.
学長の開会宣言に引き続き,質疑応答が行われます.

開始からきっちり45分後,’hora est’というかけ声とともに儀官が入場すると,質疑応答の途中であっても中断し,候補者が博士にふさわしいかどうか協議するため,委員会のメンバーと主査副査は,いったん退席します.

候補者が博士にふさわしいと認められると,委員会メンバーと主査・副査は,学位記とともに会場に戻ってきます.そして,学長から候補者に学位記が授与され,主査からの講評がなされます.

儀官の先導のもと,新博士・介添人,審査委員会のメンバー、主査・副査が退場して、ディフェンスは終了となります.(文責:米澤)

GO TOP