学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

仏教学コース

【無憂華 プロジェクト】杉山裕俊さんからのメッセージ

杉山 裕俊(すぎやま ゆうしゅん)
人間福祉学科 臨床心理学専攻/仏教学科宗学コース(浄土宗) 卒業
仏教学研究科仏教学専攻浄土学 修士課程修了/博士後期課程満期退学
2020年度より大正大学非常勤講師
2009年に浄国寺副住職を拝命/2014 年 3 月まで仏教学部 仏教学科(浄土学)副手・ 綜合仏教研究所 研究生
現在は浄土宗総合研究所 研究プロジェクト 研究スタッフ


新入生・新編入生の皆さん、ご入学おめでとうございます! はじめまして。
在学生の皆さん、ご進級おめでとうございます! はじめまして。
本年度より非常勤講師として奉職させていただきます、仏教学科宗学コース(浄土学)の杉山裕俊です。
新型コロナウイルス感染症の影響により、本学でもオンライン授業がスタートして早や1ヶ月・・・
PCやスマホの画面と向き合う日々が続き、目にも疲れが溜まる頃かと思いますが、くれぐれもご自eyeください

※外出自粛のなか、ついネット通販で購入してしまいました…

ところで・・・
「皆さんは、大正大学に何回目のご入学ですか?」

ちなみに私は・・・
学部(臨床心理)→編入(仏教)→大学院修士課程→〃博士課程→仏教学科副手→大学院研究生
→綜合仏教研究所(研究員)→非常勤講師
8回目でしたwww
おかげさまで大正大学一筋20年、、、
いろいろな形で入学させていただき、人生の大半をこのキャンパスで過ごして参りました。

そんな私から、皆さんにもう一問、、、
「皆さんは、何のために勉強していますか?」

きっと皆さん一人一人、素晴らしい答えを持っていると思います。
ですが私自身、最も深く心に刻まれているのは、コロナ渦中の4月9日に亡くなった祖母の答えです。
自坊で長らく書道教室を開き、地元では習字の先生であった祖母は[勉強する理由]について、こう答えてくれました。

“大切な人を守る天使になるため”


勉強とは知らないことを知ること。習うこと。
私たちは誰しも「真っ」な状態で生まれ、歳月を重ねながら嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと、たくさんのことを経験することで「」が生える。それが「う」という漢字だそうです。

さらに、、、
その「」は自分とは年齢や性別、言語や環境、夢や価値観が「」なる人とご縁を結ぶことで少しずつ「」に変わっていく。
そしていつの日か、大きく広げた翼で大切な人を守る天使になるために勉強しなさい。

正直、当時は漢字を生業とする祖母のかわいらしい答えだなぁ・・・くらいの印象でした。
しかしながら、出家して僧侶となり、結婚して父親となり、大学で教鞭を執ることになった今、改めて祖母の言葉に耳を傾けてみると、とても胸に響くものがありました。

あらゆる瞬間が勉強である。
私にとって大正大学で過ごした時間がまさにそうであったように、どんなにちっぽけなことでも、体験したことのすべては皆さんの羽の一部になるはずです。
飛ぼうとして失敗しても、飛ぶのが怖くてやめてしまっても、コロナウイルスで飛ぼうとすることすら許されなかったとしても、その悔しさや歯がゆさを通してしか生えない羽もあるはずです。
当たり前の日常がそこにあることの有り難さ・・・
これを知っている皆さんには優しくてあたたかい羽が生えることでしょう。

結びに、、、
皆さんにとってこれから始まる、あるいはこれまで過ごしてきた大正大学での学びと経験がたくさんの羽となり、やがては大切な人を守る大きな翼へと成長していくことを心より祈念いたします。
私自身もまた、浄土宗僧侶として羽ばたかせてくれた大正大学へのご恩返しも含め、非常勤講師として皆さんのお力になれるよう、精一杯努めて参ります。
キャンパスでお顔を合わせるのはもう少し先になりそうですが、皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。 合掌

※自坊本堂 祖母謹書『般若心経』前より─コロナ終息への祈りと祖母への感謝を込めて─