学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

クリエイティブライティングコース

Indesignによる雑誌製作の参考書

三号館3階のエレベーター前、学科図書のコーナーに以下の4冊が入ってます。
 
 
3年生、4年生はIndesignによる雑誌製作が佳境に入り始めていると思いますが、使い方に困ったときはぜひ「逆引き事典」を使ってください。「逆引き事典」はしたいことが項目になっています。例えば「スウォッチパネルで新規に色を作り登録する」の項目を読むと、誌面を好きな色にできます。
本の貸し出しはしていないので、学科図書コーナーで使ってください。
 
それと、最後の一冊にご注目。
 
『Mac世代におくるレイアウト術 デザインにルールなんてない』
 
この本はソフトの使い方でなく、実際の雑誌デザインがどのように出来上がっているのかが克明にわかる本。著者は、「ポパイ」「オリーブ」「ブルータス」……とマガジンハウスの雑誌黄金期を支えた大デザイナー・新谷雅弘氏。この本には、そうした著名雑誌の指定紙がふんだんに掲載されており、雑誌の設計図とも言うべき指定紙を見ることで、そのページがどのような意図があってデザインされたのかを研究することが出来るのです。
デザインにるーるはない.jpg
指定紙に関してもう少し説明すると、Indesignなどのパソコンによる雑誌デザインが無かった時代、デザイナーは指定紙にタイトル、本文、写真、イラスト……のデザインを描き込んでいたのです。そして、この指定紙を見て版下が作成され、版下を製版して印刷する、という工程で雑誌は出来上がっていました。
現在は、パソコンを利用することで、デザインと版下製作が一体化しているような状況です。しかし、本来、版下製作はデザイナーの仕事では無く、あくまでも指定紙にデザインするというのが雑誌デザイナーの仕事だったのです。
編集者はデザイナーではありませんが、よい出版物を作るためには、どのような意図でデザインされているのかを、よく知っておく必要があります。その意味でも、この本の数々の指定紙を読み解くことで、雑誌編集の奥義も見えてくるはずです。ぜひ、手に取って読んで欲しい本です。
 
(出版・編集コース:大島)
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