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「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

【日本文学科】第20回「おうだい子ども日本語教室」の開催

2023年7月8日(土)に、第20回「おうだい子ども日本語教室」を開催しました。この日は、大正大学の名物である「鴨台盆踊り」の開催日でした。教室終了後、お祭りに参加するために、浴衣を持参している子もいました。

一枚めの写真は、小学生の日本語学習の様子です。前半ではカードを見て、果物や食べ物をひらがな、カタカナで書き分ける練習をしました。以前はカタカナを苦手としていた子も、すらすら書けるようになってきました。後半では、カルタ形式で、学んだ言葉を復習しました。

二枚めの写真は、日本語教員養成講座を受講している学生サポーターたちが、中川先生について学ぶ様子です。学生たちは、「外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメントDLA」の実践について、学んだようです。

三枚めの写真では、中川先生の授業から学んだことをもとに、学生サポーターだけで実践する様子です。動詞を「する(辞書形)」から「します(マス形)」に言い換える学習を行っていますが、カードを使って例文を提示する学生やホワイトボードを書く学生など、役割を分担してチーム単位でサポートを行うことができています。
教室終了後の学生サポーターのコメントです。

・食べ物の名前を書く問題を出した際、すぐにカードの裏の答えを見てしまうため、思い出して書いてもらうにはどうすればいいかが、課題だと感じました。1文字めのヒントを出したり、50音を順番に言うと分かる問題があったので、次回からヒントの出し方を工夫したいと思いました。カルタでカードを数える際には、今日から日本語で数えるよう促しました。分からないとつい答えを言ってしまったり、サポートをしすぎてしまうので、挑戦してもらえるよう活動の内容を考えたいです。

・今日は前半は、中川先生について研修をさせてもらい、後半は先輩方といっしょに自分たちで授業をしました。前半で質問しても答えられなかったことが、後半では答えられるようになっていたりと、たった数時間でも学びの成果が確認できたことが嬉しかったです。「する」を「します」の形式にするのが難しいようで、苦戦していましたが、学習者が積極的に日本語を話している姿が印象的でした。こちらもどうすれば理解を促せるかを考えて、最初の一文字を言ったり、変化の規則性をつかめるよう板書したりと工夫をしました。

今日のコメントのキーワードは、「工夫」と「促す」でしょうか。学習者の自発的な学びをサポートするのが、学生サポーターの役割ですが、思うようにはいかないことも多いです。その中で、どのぐらい待ちの姿勢をとるのか、どんなヒントを出すのか、我慢と工夫のしどころですが、意外と我慢の方が難しかったりします。こんなところからも、学生サポーターたちの「教授」する側としての成長を感じます。

次回の教室は、7月29日(土)の14時から16時までです。

参加希望やお問合せは、「odaikodomo.taisho◆gmail.com」までお寄せください(◆を@に変えてください)。

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