学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

【日本文学科授業紹介】ゼミ合宿のご紹介【平安朝文学ゼミ・京都編1日目】

大正大学には、「ゼミ合宿」の制度があります。このゼミ合宿は大学からの宿泊などの補助を得て、授業期間外に体験的な学びを得ることを目的として行われます。授業期間外とはいっても、演習などの授業の一環としての取り組みですので、ゼミごとの目的にそって設けられた課題などにも取り組みながら、各自の研究課題にもリンクさせて、自主的・自発的な活動を行います。

新型コロナウィルスの影響が収まってきた本年度(2023年度)からは、日本文学科でもゼミ合宿の動きが活発になってきました。今回は、そんなゼミ合宿の中から、古田正幸先生の平安朝文学ゼミの合宿について報告します。大正大学が京都エリアに新しく作ったエリアキャンパス「大正大学京都アカデミア」も活用してのゼミ合宿とのこと、ぜひご一読いただければと思います。

本記事は全4回中1回目(1日目)の記事となります。どうぞよろしくお願いします!


平安朝文学ゼミでは、主に3年生で『源氏物語』の講読、4年生では各自の卒業論文のテーマを中心に学んでいます。今年度は、3年生も4年生も合宿での勉強を希望したので、2学年合同での合宿になりました。事前準備として、各自が担当箇所を決めて、踏査する場所と古典文学の関係を調べての実施です。

1日目は、京都駅で現地集合の後、上賀茂神社、下鴨神社、それから京都アカデミアにチェックインの後に、八坂神社を見学しました。上賀茂神社、下鴨神社は、古典文学では賀茂祭(葵祭)にちなんで有名な神社で、和歌にも詠まれています。天候にも恵まれて、ゼミ生からは「神社にお参りした時に天気がいいとうれしい」といった声も聞かれました。以下、学生の皆さんや同行者が撮影した写真のうち、あまり学外の方が大きく写り込んでいないものを中心に、見学先を簡単にご紹介します。

まずは上賀茂神社からです。


上賀茂神社・楼門(4年生Kさん撮影)。朱塗りが青空に映えていますね!

上賀茂神社・渉渓園。杯を流して歌を詠む曲水宴が行われるそうです。

上賀茂神社境内・紫式部の歌碑。歌の解釈について古田先生からお話しがありました。

上賀茂神社・二の鳥居。皆で記念撮影を行いました。

続いて下鴨神社は、参道の糺の森も含めての見学時間を取りました。


下鴨神社境内(3年生・Mさん撮影)。水の流れが美しかったです。

下鴨神社境内・唐車(3年生・Mさん撮影)。意外と大きいという声が聞かれました。

下鴨神社境内・糺の森。鴨長明の歌の紹介と、それにちなんだ藤棚だそうです。

下鴨神社境内・糺の森にある相生社(4年生・Tさん撮影)。

河合神社には鴨長明の資料が展示されていました。


大正大学京都アカデミアに一旦チェックイン。京都アカデミアについては、次回のブログでご紹介します。

続いて八坂神社(4年生・Oさん撮影)。夕方でも大勢の参拝者が見られましたが、拠点となる大正大学京都アカデミアからは徒歩5分です。

円山公園内の坂本龍馬・中岡慎太郎像(4年生・Kさん撮影)。

最後は時間があったので、円山公園の東側まで登ってみた学生もいたようです。
  
最後に、見学後の学生さんの事後学習から、見学してわかったことの抜粋です。

・事前学習で、『源氏物語』においては神社自体というよりも、催される祭について描かれており、祭は有名であるし紫式部はそれに関心があったのだろうと漠然と考えていたが、実際に見学したことで、祭とは関係なく紫式部は当神社に訪れ、和歌まで詠んでいたという新たな発見があった。(4年生・Tさん)

・また糺の森は、事前学習を見たり個人的にイメージしたりの印象だともう少し鬱蒼としているのではと思ったが、思ったよりも空気が良く通る気持ちのいい森であり、ゆっくり散歩したいと思えるような場所であった。(3年生・Nさん)

・上賀茂神社と下賀茂神社の神饌が印象的だった。写真が取れなかったのでメモをした限りではあるが、資料として載っているものを見た限りだと賀茂祭の神饌について、御殿の外陣に備えることから外陣神饌、内陣に供えられるものを内陣神饌とし、それぞれ品目もおかれ方にもかなり違いがあったことと、六角形の御箸が副えられているのが他と違うと感じた。下据の鮒が印象的だった。外陣神饌について今回は禰宜型の方の模方があったが、祝方についてはなかったので後日調べたいと感じた。(3年生・Iさん)


以上、平安朝文学ゼミの合宿1日目の様子でした。次回は拠点として活用した京都アカデミアの印象をまとめます!

引き続き日本文学科公式SNSアカウントにおいても情報発信をしていますので、良かったらフォローや拡散のほど、よろしくお願いします。
 
大正大学文学部 日本文学科
GO TOP