学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

宗教学専攻

【宗教学専攻】日本宗教学会第77回学術大会に参加しました(後編)


 前回に引き続き、日本宗教学会第77回学術大会の様子を報告します。
今回は、本研究室の先生方、OB・OGが登壇したパネルディスカッションを紹介します。


▼「世界8か国における共通の宗教性と宗教度」
 本パネルでは、日本を含めた世界8か国での宗教尺度に関する意識調査をもとに議論が展開されました。本学の星川啓慈先生は「宗教と戦争」というテーマで、意識調査から得られた宗教への寛容度や宗教的愛国心の度合いなどのデータから宗教と戦争、宗教間対話について検討しました。
 また、弓山達也先生(東京工業大学)は、同調査から宗教と幸福の相関関係に加え、悲しい経験や政治・文化・社会活動との正の相関についても検討しました。

 
発表の様子


▼「宗教者のケア、ケア者の宗教性―川崎市調査から―」
 本パネルでは、本学の髙瀨顕功先生と星野壮先生らが登壇し、川崎市内で進められている共同研究をもとに報告・議論を行いました。髙瀨先生は、「都市における宗教施設による地域活動の実態」というタイトルのもと、川崎市における宗教施設(神社・寺院・教会等)の地域活動(ボランティア活動等)の実態を質問紙調査から明らかにし、宗教施設は地域住民にとって地域資源になりうるか検討しました。
 星野先生は、コメンテータとして登壇し、各報告へのコメントに加え、パネル全体としては、(川崎市の調査がまだ継続中であることを踏まえつつ)川崎市での調査概要と、各報告の研究上での繋がりとを、フロアに向けて丁寧に説明すべきであったこと等を述べました。

 
発表の様子


▼「大学内宗教者養成の歴史・制度・実態に関する調査報告」
 本パネルでは、研究室OBの江島尚俊先生(田園調布大学)が代表を務めました。宗教者の各養成機関、とりわけ大学に注目し、そこでどのようなカリキュラムが組まれ、宗教者が養成されていくのか、仏教・神道・キリスト教を事例に検討しました。

 参加報告は以上です。日本宗教学会は、14~5の部会に分かれて様々な分野の発表が行われるため、最新の研究動向を幅広く掴むことができる貴重な機会です。本研究室では、発表の有無にかかわらず、積極的に参加することを推奨しています。
 来年度の第78回学術大会は、2018年9月13日(金)~15日(日)、帝京科学大学千住キャンパス(東京都足立区)にて開催されます。宗教学や宗教に関する隣接分野の研究に興味・関心のある方は、ぜひ参加してみてください。


                      (文責:髙田彩・長島三四郎・渡邉龍彦・大場あや)