学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

社会福祉学専攻

【社会福祉学専攻教員 Episode7】(神山裕美先生)

 20206月に社会福祉法が改正され、地域共生社会の実現に向けて、複雑化・多様化した支援ニーズに対応する、市町村の「包括的支援体制の構築」が求められています。例えば、8050、引きこもり、介護と育児のダブルケアなど、既存の制度や縦割りの相談支援体制では支援が難しい事例が増えて、生命にかかわる深刻な事件も生じています。

 現在、市町村の包括的支援体制では、「相談支援」「参加支援」「地域づくりに向けた支援」が期待されています。しかしながら現場では、社会福祉法改正前より、社会福祉士や精神保健福祉士の方々が、個別支援や地域支援、そしてコミュニティソーシャルワークとして、それらに取り組んできた方々も多いと思います。

 今、地域基盤のソーシャルワークが求められる時代となり、現場の実践知は、日本のソーシャルワークの理論や方法として、その成果の集約が一層求められています。そして、その最新の実践知は、次世代のソーシャルワーク教育や職場でのスーパービジョンに生かす時でもあります。大学院の学びよりそれらを社会的に発信し、現場の実践者のモデルとして、指導者として、教育者として、活躍の場を広げる方々が増えることを願ってやみません。そして、それは同時に不幸な事件の予防と、より幸せな地域社会形成に役立つのではないでしょうか。

 私の研究テーマは、生態学的視点による地域基盤ソーシャルワーク理論と方法を、日本の実践知に基づいて検討していくことです。日本各地の市町村の地域基盤ソーシャルワークと包括的支援体制では、現場の方々との協働や調査より研究を深めています。また、英米のソーシャルワークと日本の比較から、日本に不足する点と同時に、日本の特性や長所への発見も多く、研究の奥深さと広がりを実感しています。

 研究の意義は、社会の発展と多くの人々の幸せにつながるよう、真理の探究を行うことではないかと考えています。私の研究も、それらに寄与できるよう日々取り組んでいます。


【社会福祉学専攻教員 Episode8】は 沖倉先生です。よろしくお願いします。