学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

社会福祉学専攻

【社会福祉学専攻教員 episode8】(沖倉智美先生)

 皆さん、こんにちは。

 今回は、6月に同じ書き出しでスタートした、所属教員の研究テーマ等メッセージリレーの最終回です。

 私は学部卒業と同時に社会福祉士の資格を取得し、社会福祉協議会職員(今で言うコミュニティソーシャルワーカー)と、住民参加型在宅福祉サービスのコーディネーター(同ケアマネージャー)の業務を数年間しました。その後修士課程に進学し、修了後は教員・研究者として大学等で仕事をして来ています。

 また大学での仕事と並行して、障害福祉領域を中心とした福祉施設での利用者モニター、職員スーパービジョン、そして近年では相談支援専門員等の養成に携わっています。加えて、成年後見人として知的障害当事者や関係支援者と向き合う場面で、倫理綱領や行動規範に照らして、自分の実践を振り返る機会を得ています。さらには、認定社会福祉士制度の中で、現任の社会福祉士数名のスーパービジョンを担当しています。

 私の研究には、必ず利用者とソーシャルワーカー、そして私自身がおり、その登場人物たちの行動の理由や意味を読み解いている毎日です。そのため、スーパービジョンでは、バイジーに「なぜその時、その言葉を発したのか」「なぜその時、その行動を取ったのか」を徹底して問い掛けます。そのことは同時に、何故それを問うているのかを、自らに問い直す作業でもあります。

 是非一人でも多くの実践者に大学院に入学していただき、これまで積み上げてきた実践を見える化・言語化し、今後の羅針盤を見出していただきたいと考えています。

 

(沖倉智美)

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