学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

社会福祉学専攻

大学院25周年記念集会が開催されました

 大正大学に社会福祉学の大学院が設置されて、25年が経ちました。211日(土)にその記念集会が開かれ、「創設期の大学院教育を振り返る〜大正学派の継承を〜」をテーマに、大学院修士課程第12期生の方々より、当時のことを報告していただきました。

 

 第一報告 村田紋子氏「吉澤英子先生との出会いを考える〜教えていただいたこと・問われてきたこと」

 第二報告 熊澤利和氏「社会福祉実践分析研究(障害班)の活動から」

 第三報告 渋谷哲氏「創設期の社会福祉実践分析研究(高齢班)の活動から」

 

 村田氏の報告を伺っていて、大学院での学び、創設期の大学院をリードされた吉澤先生の考え、思想、問いかけをずっと大切にされていることが伝わってきました。このことから、大学院は書籍や資料、調査による研究だけではなく、教員から直接的に(それは授業だけではなく、研究室、報告会、合宿、あるいは懇親会など)重みを持って伝えられることの中にこそ学びの中心の1つがあるのではないだろうか、という感慨が湧き起こりました。

 熊澤氏と渋谷氏の報告からは、「社会福祉実践分析研究」という授業の展開が実にユニークであったこと、試行錯誤や苦労を繰り返しながら進めていったことを具体的に知りました。院生が共同研究チームを編成しフィールドを定め研究していく中で、社会福祉の実践と理論が別次元で独立し完全に並行しているのでは決してなく、課題の発見、問題提起もしながら、すり合わせたり、それぞれを学術的に鍛え直し高めていくような挑戦的な構想であったと感じました。この考え方や方式の一部は、学部のプロジェクト研究・卒業研究などに受け継がれていると思います。

 この日は大学院で学んだ方々も集まり、石川到覚学会長(大正大学名誉教授)の司会によって和やかな雰囲気の中で交流会にもなりました。参加者は社会福祉をテーマにした繋がりや25年の歴史を感じ取っていったのではないでしょうか。

(松本一郎)

     

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