学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国文学専攻

国文学専攻在学生・修了生インタビュー 2号(前編)

大正大学の大学院国文学専攻の雰囲気を伝える、在学生・修了生インタビューの第2号をお届けします(第1号はこちら)。
第2号でご協力いただいたのは、大学院に通いながら、日本語教員(日本語非母語話者に日本語を教える先生)と国語教員(中高国語科教諭)を両立する、博士後期課程3年の草木美智子さんです。前後編で、この記事では前編をお送りします。草木さん、どうぞよろしくお願いいたします。

Q.ご所属と学年を教えてください。また、良かったら簡単に自己紹介をしてください。
 大正大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程3年 草木美智子です。
 大正大学文学部3年次編入、大正大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了を経て、2015年度に博士後期課程に進学しました。今年度が最終年度となり、来年3月博士号取得予定です。
 専門は日本語教育、国語教育、日本近現代文学(短歌)研究です。現在は大学で外国人留学生等に「日本語」を、中学高校で「国語」を教えています。

Q.大学院に入学しようと考えたきっかけは何ですか?
 文学部の時、大野道夫先生の授業「詩歌を詠む」と大場朗先生の授業「詩歌」で「短歌」をはじめて学びました。それがきっかけとなり、卒業論文では、「現代歌人 栗木京子研究」を選びました。卒業後も「短歌」について、さらに専門的に研究したくなり、先生方にもご相談し大学院進学を決めました。

Q.なぜ大正大学大学院の国文学専攻を選びましたか?
 学部卒業後も、継続して専門分野を研究できる環境が整っていたからです。それから、学部時代から、大学院のことは先生方や助手・副手さんからよく伺っていたこともあり、安心感があったのも決め手でした。

Q.大学院の試験はどのようなものでしたか? 何か印象に残っていることはありますか?
 修士課程は、学部時代の成績(GPA)が3.0以上で受けられる内部選抜試験(筆記試験免除・面接のみ)でした。博士後期課程は、内部選抜がないため、一般試験同様に筆記試験(研究内容に関する論文、英語)、面接がありました。論文や英語試験は、入試課で配布される過去問題を何回も解いた記憶があります。面接は、研究内容に関するものが主だったと思います。実は緊張しており、あまり覚えていません。

Q.大学と大学院とで違うこと・驚いたことはありましたか?
 修士課程入学後は、同じ大学でも、やはり「学部」と「院」は違うのだと衝撃を受けたことを今でもはっきりと覚えています。特に、入学直後に博士後期課程の先輩方と同じ授業を履修したのですが、圧倒的に自身の知識不足を感じました。でも、先生方、先輩方も決して見捨てず、一つずつ丁寧に教えてくださいました。本当にありがたかったです。

Q.大学院で楽しかったこと、良かったことはありますか?
 良かった点は、専門分野以外も学ぶ機会が多かったことです。例えば、大学院では毎年、『源氏物語』や『類雑集』翻刻作業に携わったのですが、夏休み等に先輩方が「自主勉強会」を開いてくださいました。私は翻刻作業が初めてでしたので、ゼロから先輩方が丁寧にご指導くださったのは本当に貴重な経験でした。このような機会を通じ、研究に対する視野がさらに広がったと思います。
 それから、大学院でも自分の専攻以外の科目も履修できます。例えば、私は同じ文学研究科の宗教学の授業を履修していましたが、そこで出会った院生からも多くの刺激を受けました。国文学と宗教学の研究手法の違い等も学びました。このように、学びたい・研究したい気持ちがあれば、何でも挑戦できる環境があるのが、大学院の良いところだと思います。

Q.大学院での生活はどのようなものですか? 一週間の大まかなスケジュールを教えてください。
 修士課程の時は、「大学院(研究)」、「教職課程履修(国語教員免許取得のため)」、「仕事(日本語教員)」をしていました。博士後期課程進学後も、「大学院(研究)」、「仕事(日本語教員、国語教員非常勤)」をしています。1週間の大まかなスケジュールを挙げると、午前は「仕事(非常勤)」、午後は移動して「大学院(研究)」という日が多かったです。
 ただ博士後期課程の履修科目は少ないので、研究と両立できれば、仕事をする時間は確保しやすいと思います。

後編に続きます)



GO TOP