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宗教学専攻

「宗教と社会」学会第22回学術大会に参加しました

 6月21日~22日、奈良県の天理大学で「宗教と社会」学会第22回学術大会が開催されました。大正大学宗教学研究室からは、弓山達也先生、寺田喜朗先生、星野壮先生のほか、院生ら12名が参加しました。

 「宗教と社会」学会は、宗教と社会に関する様々な問題を、社会学、歴史学、民俗学、宗教学、文化人類学などの諸分野から検討する学術組織で、総合的な宗教研究に関する学会としては日本宗教学会に次ぐ規模です。弓山先生が当学会の会長を、寺田先生が常任理事を務めています。

 大会1日目は個人発表が、大会2日目は個人発表とテーマセッションがありました。テーマセッションは、「異文化伝道と天理教」、「21世紀のスピリチュアリティ研究」「天理教研究の現在」、「グローバル資本主義を背景とした宗教実践の新展開」、「『宗教と社会』誌からみた「宗教と社会」学会の20年」が催されました。

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「宗教と社会」学会会場の天理大学

 興味深い発表が続くなかで、特に印象に残ったのは「『宗教と社会』誌からみた「宗教と社会」学会の20年」でした。このセッションでは、「宗教と社会」学会が発行する学術誌『宗教と社会』全20号の内容を振り返り、当学会の今後について議論がなされました。このセッションの発題者の1人であった寺田先生は、「実証的宗教社会学の観点から」という報告で、宗教社会学において残された研究課題を指摘されました。このような報告に対して、フロアからは多くの質疑が挙がり、このセッションは非常に活発な議論が展開されました。

 また、大会期間中は、天理教信者の修行所である「詰所」に特別に宿泊しました。詰所は天理大学がある天理市に数多くあります。私たちが宿泊した兵神大教会詰所は、明治28年に設立されたとのことで、詰所のはじまりともいわれている由緒ある施設でした。さらに私たちは、天理教教会本部で毎日行われる「朝つとめ」にも参加しました。朝つとめは、日の出時刻に合わせて5時から始まります。初めて朝つとめを体験した院生の多くは、その一体感のある礼拝の様子に終始圧倒されました。

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宿泊した兵神大教会詰所

 朝つとめの後には、本研究室OBで天理大学教授の岡田正彦先生に、神殿内の設備や天理教の教義について説明を受けました。机上の勉学のみならず、宗教儀礼や実践を経験・観察することは、実際に信仰を持っている人びとがどのような活動をしているのかを考える点において非常に重要です。

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天理教教会本部

 今回、「宗教と社会」学会の学術大会、天理教の研修に参加し、研究者の学問に対する真摯な姿勢や、宗教の幅の広さや、その魅力を改めて感じさせられました。そして、初めて学会に参加しましたが、世代や年齢に関係なく、多くの研究者が積極的に議論や発表を行うことが学会の醍醐味であると実感しました。また、研究者の研究とはどのようなものなのか、その「プロの姿勢」をみることができました。研究者の「プロの姿勢」を目標に今後も日々努力をして研究に励んでいきたいと思います。

(文責・福井敬)

 (この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)

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