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宗教学専攻

【宗教学専攻】第191回駒沢宗教学研究会に参加しました


 3月29日(月)、駒澤大学にて第191回駒沢宗教学研究会・関東地区修士論文発表会が開催されました。
本学からは、2020年度に修士論文を提出した大藤椋太さんが、「僧侶が行う社会活動としてのビハーラ運動―長岡西病院の活動の時代変化に着目して―」というタイトルにて発表を行いました。

 大藤さんは、僧侶が行う社会活動のうち「ビハーラ運動」の展開について、長岡西病院の活動を事例に、その時代的変遷を跡付けました。ビハーラは、僧侶が寺院の枠を超え、医療や社会福祉の領域で行なう活動を指し、1980年代後半頃から複数の宗派で取り組まれるようになりました。なかでも長岡西病院は、超宗派かつ日本で最初に作られた「ビハーラ」病棟だそうです。
 大藤さんは、1980年代~2020年までの新聞記事・仏教雑誌から時代ごとの特徴を考察し、当初は終末期のターミナルケアを主とする活動だったのが、次第に高齢者をはじめ生者へのケアへと拡がりが見られ、仏教の社会的・公共的役割に対する期待が高まりつつあることを指摘しました。
 フロアからは事例や資料に関する質問が寄せられ、社会変化との関わりについても今後の課題として議論がなされました。

 また、本学の他にも6大学(東京大学、慶應義塾大学、國學院大學、東京工業大学、筑波大学、神奈川大学)から発表があり、各タイトルは、
「「宗教」と「芸能」の再編成 ―幕末・維新期の奇術師の事例を中心に―」
「現代神社神道を生きる女性神職の姿―実践と語りに着目して―」
「現代社会における神社神道の社会的機能―立山信仰の変遷とソーシャル・キャピタルの醸成―」
「新宗教教団の次世代信者育成―高等学校を事例として―」
「メソアメリカにおける蝶の象徴についての宗教学的研究」
「内モンゴルの都市地域におけるチベット仏教寺院の現状―通遼市大楽林寺を事例として―」
というものでした。

 本研究会は、年に一度、宗教に関する研究を行う首都圏の大学院関係者が集まり、各校から修士論文を提出した学生が1名ずつ発表するという主旨のものです。宗教学・宗教史学・社会学・人類学・民俗学など様々な分野を専門とする先生方・学生たちが一堂に会し、バライエティ豊かな発表に対して議論を行います。
 今年は例によって、コロナの影響でオンライン開催となりましたが、例年以上に多くの参加者があったように思います。(大藤さんの発表は、75名が聴講)

大学院進学を考えている方は、ぜひこの研究会での発表を目指し、共に論文執筆に励みましょう。

                                     (文責:大場あや)