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宗教学専攻

【宗教学専攻】第96回日本社会学会大会に参加しました



2023
108日(日)、9日(月・祝)、立正大学品川キャンパスにて第96回日本社会学会大会が開催されました。

本研究室からは、寺田喜朗先生とOGの大場あや先生(日本学術振興会)が「テーマセッション 森岡清美の宗教社会学を捉え直す」で発表されました。宗教社会学の泰斗、森岡清美(1923-2022)の成果と課題を検討する企画です。(以下発表順)

第1発表
森岡清美のキリスト教研究・再考——文化変容・人口移動・宗教のライフサイクルなどを検討する:鈴鹿大学・川又俊則

第2発表
森岡清美『真宗教団と「家」制度』の成果と課題——血のみち・与力結合・重層的寺檀関係:日本学術振興会・大場あや

第3発表
森岡清美の神社研究——その社会学的/時代社会的位置づけ:上越教育大学・小島伸之

第4発表
森岡清美と先祖祭祀研究——発展的継承のために:東北大学大学院・問芝志保

第5発表
森岡清美の新宗教研究——運動論・組織論・制度論:大正大学・寺田喜朗

大場先生は「森岡清美『真宗教団と「家」制度』の成果と課題——血のみち・与力結合・重層的寺檀関係」というタイトルで、森岡の主著『真宗教団と「家」制度』(1962)を中心にキー概念を検討し、今後の課題と可能性を考察されました。(報告番号274

寺田先生は「森岡清美の新宗教研究——運動論・組織論・制度論」というタイトルで、森岡の新宗教研究の概要を示しながら特質と意義、今後の課題についてを考察されました。(報告番号277

寺田ゼミで森岡清美の『家の変貌と先祖の祭』(1984)を輪読中であったこともあり、いずれの発表も深い学びとなりました。質疑応答では、森岡のリサーチ・ヘリテージ研究に着手されている小林多寿子先生のコメントもあり、印象深かったです。セッション後の懇親会では貴重なお話しを伺う事ができました。

日本社会学会は規模が大きく、研究分野も多岐にわたっております。宗教学の学生には様々な視点を学ぶ機会となるので、今後も積極的に参加していきたいと思います。

 テーマセッションの詳細はこちらから

https://jss-sociology.org/other/20230818post-14859/#t3

 森岡清美の調査資料群についてはこちらから

「社会学者の自伝とリサーチドキュメントから再構成する質的調査展開の知識社会学的研究」https://cir.nii.ac.jp/crid/1040000781964700160

 (文責:小前ひろみ)

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