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国文学専攻在学生・修了生のインタビュー企画、第10号をお伝えします。前号までの記事はこちらをご覧ください(第1号、第2号、第3号、第4号、第5号、第6号、第7号、第8号、第9号)。
在学生・修了生インタビュー第10号として、引き続き修士課程2年生の村中さんにお話を伺っていきます(前編はこちらです)。
村中さん、よろしくお願いします。
Q.ご自身のご研究の内容や、その内容を選んだきっかけを教えてください。
村上春樹作品をコミュニケーションの観点から分析し、そこに含まれている倫理の問題について考えています。卒業論文では「自己物語の再編」というテーマで、傷ついた自己を乗り越えるための条件について研究し、そこで立ち現れたのが他者とのコミュニケーションという問題でした。なので、修士ではコミュニケーションという観点を引き入れて春樹作品を分析しています。
Q.ご自身の研究に取り組む面白さ、楽しさを教えてください。
色々な意味で眼鏡をかけて小説を読み、自分の論を作っていくことは純粋な読書とはまた違った魅力があると感じています。一つの観点を軸に作品を分析すると、最初に読んだ時とはまた違う表情が見えてくるので、そこが面白いです。コミュニケーションをテーマにするにあたって、専門科目以外の勉強時間もとても増えました。研究に取り組む中で様々な知識を取り入れていくことは、大変ではありますが楽しい作業です。
Q.大学院に入る前と入った後で出来るようになったことや変わったことはありますか?
時間の使い方がかなり変わりました。学部生の時もアルバイトはしていましたが、事前準備が必要ありませんでした。そのため、比較的時間に余裕があったと思います。教案制作と課題、自身の研究を並行して行うのは少し大変です。院に入って、大雑把にスケジュールを組んでから作業に取り組むことを意識的にするようになったと思います。今は教案を作ることにも多少慣れてきました。少しずつ自分のキャパシティを増やして、日本語学校と大学院の両立を更に上手にできるようになりたいです。
Q.ご自身の経歴や経験をふまえて、大学院で学ぶにあたって難しいことなどはありましたか?
古典文学に触れることが少なかったので、大学院で開講される古典の授業では自身の知識不足を感じることが多くありました。周りの院生に助けてもらいながら、授業の課題に取り組んだことが印象に残っています。自分でも専門以外の勉強をしっかりしなければならないなと感じました。
Q.大学院生のうちに取り組んでみたいこと、挑戦してみたいことはありますか?
もう一度外国語をしっかりと勉強しようと思っています。何語にするかは迷いどころですが、私の仕事的にも良い効果がありますし、日本語以外にしっかりとできる言語が一つあるだけで研究の幅も広がるんじゃないかと考えています。
Q.大学院で学んだことを活かした、将来への夢や希望する進路を教えてください。
一度だけですが、日本語学校の学生さんが太宰治の小説を持って、私に内容の質問をしてくれたことがありました。そんなこともあり、せっかく日本語教育と近現代文学の二つに取り組んでいるので、それらをかけ合わせた仕事ができると良いなと思っています。大学院卒業後はおそらく日本語学校などで働くと思っていますが、働いていく中で近現代文学との接続可能性を発見したいです。
Q.これから大正大学の国文学専攻に入学を考えている後輩に向けてメッセージがあれば教えてください。
大変な面も多くありますが、先生方も親身になってくださいますし、自分の好きなことにとことん取り組める時間はとても幸せです。私自身は進学してよかったと感じています。
とはいえ、大学院の進学は簡単に決められることではないと思うので、たくさん悩んで、ぜひ納得のいく進路選択をしていただければと思います。今回のインタビューが、皆さんのこれからの判断材料として少しでもお役に立てば幸いです。
村中さん、ありがとうございました!
日本語教育と近現代文学に携わる村中さんにしかできないことに挑戦し、可能性を模索していく姿勢が印象に残りました。引き続き充実した研究生活をお送りください。
以上で、在学生・修了生インタビュー10号は終了です。これから大学院進学を考えている方への参考になれば幸いです。
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