学部・大学院FACULTY TAISHO
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3つのポリシー(2019年度以前)
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)【2019年度以前】
大正大学は大乗仏教の精神を建学の理念とし、仏教四宗派が協調し、共同で経営する、他に類例を見ない大学です。本学の教育ビジョンは、建学の精神「智慧と慈悲の実践」にもとづきながら、「4つの人となる」(「慈悲」・「自灯明」・「中道」・「共生」の人となる)という言葉の中に、その基本的精神と願いが表現されています。
- 「慈悲」の人となるとは――、
「生きとし生けるものに親愛のこころを持てる人となる」こと。 - 「自灯明」の人となるとは――、
「真実を探究し、自らを頼りとして生きられる人となる」こと。 - 「中道」の人となるとは――、
「とらわれない心を育て、正しい生き方ができる人となる」こと。 - 「共生」の人となるとは――、
「共に生き、ともに目標達成の努力ができる人となる」ことを意味します。
また、これらの教育ビジョンに基づき本学では、以下の各資質・能力を総合的に身につけた学生に対して学位を授与するものとします。
知識・技能
- ①社会においてよりよく生きるための力となる幅広い教養と学びの技法を身につけている。(自灯明)
- ②自らの専門分野の学習内容と研究方法の核心を理解し、現実社会の中で活用できる。(自灯明)
思考・判断・表現
- ③自ら問いを立て、多面的かつ重層的に思考することによって、その問いを探究し続けることができる。 (中道)
- ④己の立場にとらわれず、意見や価値観の異なる人々の考えを傾聴した上で、自らのそれを再構築し、論理的・創造的に表現することができる。(中道)
関心・意欲・態度
- ⑤より良い社会の形成と発展に寄与していくために、利他の精神をもって主体的かつ実践的に学習成果を活かそうとする姿勢を身につけている。(慈悲)
- ⑥他者に対して親愛の情を抱き、互いを尊重しながら、ともに目標を達成しようとする協働性を身につけている。(共生)
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)【2019年度以前】
本学では、教育ビジョン「4つの人となる」ために、幅広い教養と学びの技法を身につけるための共通教育科目である「第Ⅰ類科目」、学科の専門教育科目である「第Ⅱ類科目」、資格取得とキャリア形成に関する「第Ⅲ類科目」を設置し、初年次から卒業までに学ぶ諸科目を有機的に連携・接続させた教育課程を編成しています。また、知識を習得するだけではなく、思考力・判断力を育むために、講義のほかに、アクティブラーニングやフィールドワーク等を積極的に取り入れ、双方向で実践的な学びを重視した教育方法を採用しています。評価については、4年間の学習成果を測定する総括的評価だけではなく、教育活動の過程で学習成果を測定する形成的評価を行っています。
教育内容
- ①第Ⅰ類科目:共通教育においては、第Ⅰ類に「学びの窓口」と「学びの技法」という科目群を設けています。「学びの窓口」では、文化・社会・自然・地域の4つの分野にわたり、社会で求められる幅広い教養と知識を修得します。「学びの技法」では、専門分野を学ぶための基礎学力や学習スキル、さらにはキャリアデザインの能力を育みます。とりわけ、文章表現能力を重点的に養うために、文章作成科目を全学生に必修とします。
- ②第Ⅱ類科目:専門教育においては、各専門分野における知識・技能を体系的に修得するとともに研究方法の理解と実践を進めるため、学部共通科目、専門ゼミナールのほか、選択科目として方法研究科目、応用科目などを系統的に配置します。
- ③第Ⅲ類科目:資格取得やキャリア形成に関する教育においては、各種資格の専門的知識や技能を身につけた人材を育成するため、教員、社会教育主事、司書、学芸員などの資格に関する科目やキャリア育成支援に関する科目を設置します。
教育方法
- ①アクティブラーニング:共通教育・専門教育のいずれにおいても、アクティブラーニングを採り入れ、他者との協働によって問題解決に取り組んだり、発表したりする機会を設けます。
- ②少人数教育:専門教育においては、専門的な知識や技能を身につけるために、基礎ゼミナールや専門ゼミナールなど少人数からなる学習集団を組織し、ワークショップやフィールドワークなどを進めます。また、卒業論文あるいは卒業研究・卒業制作を全学生に課すことにより、学習成果を論理的・創造的に表現する機会をつくります。
- ③サービスラーニング:地域・社会の発展に寄与する能力を育成するために、地域・社会の教育資源を活用し、地域実習やサービスラーニングなどの学習機会を提供します。
- ④ピアインストラクション:学生同士が互いの理解を深め合い、他者を尊重する姿勢を育むために、共通教育・専門教育のいずれにおいても、学生同士で学び合うピアインストラクションを活用した教育を提供します。
評価
- ①共通教育においては、幅広い教養や学習スキルの修得状況を確認するため、全学生に対してレポートの執筆を課し、学習成果を総括的に評価します。
- ②4年間の総括的な学習成果については、全学生に課される卒業論文あるいは卒業研究・卒業制作とその発表に対して、担当教員による評価と口述試験を行い、ディプロマ・ポリシーで示された資質・能力の達成状況を評価します。
- ③また、卒業時には、カリキュラム改善の指標とするため、質問紙法や面接調査法を用いて学生生活全般に対する総括的評価を行い、カリキュラムのPDCAサイクルを推進します。
- ④学部教育の改善については、各学部の学びの特徴に応じたカリキュラムアセスメントを実施し、教育課程を随時見直します。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)【2019年度以前】
大正大学は、本学の教育ビジョンである「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする学生を育成することを目指し、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成し、社会に送り出すことを教育目標としています。
そのため本学は、以下の資質・能力を備えた学生を受け入れるため、多様な選抜方法により、多面的・総合的な評価を行います。
知識・技能
- ①入学を希望する学科・コースの教育内容が理解できるように、高等学校の教育課程において学習した基礎的な知識・技能を修得している<自灯明>。
思考・判断・表現
- ②入学を希望する学科・コースに関連する事象に深い関心を持ち、高等学校までに学んだ知識・経験を踏まえ、自身の興味関心の有り様を、自らの言葉と視点で順序だてて説明することができる。<自灯明>
関心・意欲・態度
- ③新たな知識や他者の意見に触れることを喜びと感じ、価値の多様性を理解したうえで、自らの意見を見直す開かれた姿勢をもっている。<中道>
- ④社会のさまざまな事象を自らの問題として捉え、自身の学びを地域や社会に活かし、他者と共に積極的に解決していこうとする意欲をもっている。<共生><慈悲>